月別アーカイブ: 2014年12月

「世界で一番構造が簡単な電車」の実験での確認

以前に紹介しました「世界で一番簡単な構造の電車」の確認実験を行い、動かすことに成功しました。

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上が銅針金で巻いたコイル、下がネオジ永久磁石を両側にして、単五電池を挟んだ形です。

尚、永久磁石と単五電池の組み合わせは 

             N-S 電池 S-N 
                
                か 

             S-N  電池 N-S 

 と電池側の磁石の極性を同じにする必要が有ります。この組み合わせにより電池の進む方向は逆になります。

下記、動画です。

 実験後電池が熱くなります。結構電流が流れているためと考えられます。

外周の銅針金コイルと電池両脇のネオジ永久磁石が導体で電流を通すため、

  電池 ⇒ ネオジ永久磁石 ⇒ 銅針金コイル ⇒ ネオジ永久磁石 ⇒ 電池

と電流のループができて、コイルに磁界が生じ、永久磁石の磁極と吸引、反発を起こし、電池・永久磁石に力を与え、前に進むものと考えられます。

 正に簡単な「リニアモーターカー」ですね。

金子先生に聞く自然エネルギーによる地域つくり

 慶応大学教授の経済学者「金子勝氏」の「練馬グリーンエネルギー」主催による講演会を聞いた来ました。金子先生は以前はテレビ朝日の「サンデープロジェクト」等に出演されており非常に分かり易い講演でした。
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現在は20世紀の集中メインフレームから21世紀分散ネットワークの時代への移行期であり、情報だけでなく、エネルギーも分散ネットワークに向かうのが歴史の必然だというコンセプトのセミナーでした。

 文化、金融、エネルギーも集中メインフレームから分散ネットワークに向かっており、その代表例が流通のイトーヨーカ堂でのセブンイレブンと通信事業のNTTグループでのNTTドコモで有るとの話です。イトーヨーカ堂は企業グループの名前は「イトーヨーカ堂グループ」では無く、「7iホールディングス」であり、グループ全体の売り上げはコンビニのネットワークであるセブンイレブンの方が大きい。NTTも主流は固定電話を各家庭に置き、電話線を繋げるのではなく、携帯電話を各人が持ち、基地局を各拠点に作り、そこからは電波を送るネットワークが主流になっている。これが分散型ネットワークが現在の主流の証拠だということだそうです。

 電力も同じで、大きな電力を作り出す発電所を1か所つくり、そこからすべてのユーザーに電力を送るのではなく、各地域に地産地消で発電所が有り、(東京でいえば民家の屋根にソーラーパネルを置く。)それをクラウド、ITCによりネットワーク化し、車も電気自動車が端末になり蓄電を担う。このようなスマートグリッド、スマートシティーの発想が重要であり、進めなくてはならない。

 現在、地方の活力が落ちてきており、地方創世の為にも、分散型電源ネットワークの推進は急務との事でした。

 少し前から言われているスマートグリッド、分散化電源の話ですが、2016年から電力の完全自由化に向けて、現在、買い取り価格の問題等で進み方が減速している所は有りますが、分散化電源のネットワーク化は今後の日本の発展の為にも大事であるとの話でした。あまり報道されませんが「節電の技術」は進んでおり、今話題のLEDでオーストラリアが進めているような「全電灯をLED」に変えれば電力の20%削減も可能となり、再生可能エネルギーの割合を大きくしても電力消費の維持はできる。とのお話でした。

 この分散化電源には蓄電器が重要であり、現在リチウムイオンが主流ですが、将来的にはマグネシウム電池が主流となり、再生可能エネルギーと蓄電池のネットワークでの電力供給社会として行けるとの主張でした。

 「持続可能エネルギー」による「持続可能社会」の実現は是非到達して欲しいものです。

世界で一番構造の簡単な電車

最近ネットで話題になっているものに日本人の投稿による「世界で最も簡単な構造の電車」と言うものがあるようです。
「銅の針金」、「単五乾電池」、「ネオジ磁石」の3種類とパーツから組み立て、電池・磁石一体蚊可動体が銅針金で作った螺旋(コイル)の中を移動していくというものです。

ポイントは
(1)単五乾電池と同直径のネオジ磁石
(2)銅の針金
(3)単五乾電池より少しだけ大きめの直径の螺旋
(4)N-S 電池 S-N または、 S-N 電池 N-S の極性でネオジ磁石と電池を配置

との事の様です。